前戦タジキスタンの試合でW杯最終予選進出を決めているサッカー日本代表。
既に予選敗退が確定している北朝鮮の本拠地での試合に挑んだ。
日本代表 (W杯予選 北朝鮮戦)
| | 前田 | |
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| | 中村憲剛 | |
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| 岡崎 | 清武 |
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| 細貝 | 長谷部 |
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| 伊野波 | 駒野 |
| 今野 | 栗原 |
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| | 西川 | |
スタジアムはFIFAから寄贈された人工芝のピッチ。日本からのサポーターは100人程度に制限された上、日の丸やユニフォームは持ち込みを禁じられた完全アウェイ。余談ながらバナナですらぜいたく品としてNGがだされたそうだ(苦笑)。君が代が演奏されると客席から怒涛のようなブーイングが流れる・・・。
スタート時のフォーメーションは「いつも」の4-2-3-1。だが、前戦から6人もスタメンが入れ替わっていた。怪我から完全に立ち直った好調の香川、そして代表の要である遠藤がベンチ。正直控え中心のBチームであった。
ゲーム開始後から北朝鮮ペースで進む。日本はいつものパス回しができず、両サイドを削られた。特に北朝鮮の20番リ・グァンヒョクが日本の左サイドからセンタリングを再三入れてきてピンチとなっていた。芝とは異なる天然芝。バウンドが異なるだけでなく、走ったり止まったりする動きがいつもと違った。停止したりターンする時に重心が体の後ろに残るような感じで、厳しいチャージができずボールが奪えない。一方の北朝鮮はホームだけあって、勝手知ったる我が家の風情だった。
左SBを任された伊野波はCBほどの頼もしさが無く寄せが甘くやられ邦題。右の駒野も終始悩んでいるようで、まるで「哲学者」のようだった。人口芝への対応にも苦慮していてボールが落ち着かない。両サイドが決壊したことで、長谷部と細貝のボランチも安定しない。私は浦和レッズのサポーターだ。海外に移籍後も細貝を応援しているが、彼はどうにも代表チームにはマッチしていない。このような厳しい試合で良い働きをするのは難しいように見えた。
1トップの前田もほとんど無かった決定的な場面ですらトラップミスを繰り返す。勿論前田だけの責任では無いが、足元が落ち着かなかったのは事実だ。清武も気持ちが空回りしたか、有機的な動きができずミスも目立つ。本来はトップ下が良いのかも知れない。そのトップ下に入った中村憲剛。中盤が落ち着かない為に途中からボランチの位置まで下がるが好転せず早々に途中交代となってしまう(この時点で3ボランチに近い形に)。
前半終了時点で明らかにチームは問題を抱えていたが、ザッケローニは後半開始時点でも選手交代無し。これはもう、テストマッチの戦い方だった。普段出ていない選手を試す場としての消化試合。このイタリア人には日本にとって北朝鮮との試合がどんなに大切か理解して貰えていなかったようだ。嫌な予感は的中し、後半5分にチョン・テセに代わって入ったパク・ナムチョルが混戦からヘディングでゴールを決めてしまう。
失点後ザッケローニは彼の頭の中にあるテストマッチの通り、フォーメーションを3-4-3へと変更する。やられ放題だったサイドへのケアと攻撃に目を向けたものだろう。両サイドの崩壊で下がりがちだった二列目の岡崎と清武が上がり目のポジションになることで若干の改善が観られたものの、レッドカードで一人減った10人の北朝鮮を攻めきれずに試合終了。ハーフナー・マイクのオフサイドが無ければ・・・という場面はあったものの普段のサッカーが出来ずに完敗だった。
サッカーにおける日本にとって韓国と北朝鮮はこれまで何度もワールドカップに向けて立ちふさがってきた強敵である。北朝鮮は3次予選で敗退していたのだから、完膚なきまでに叩きのめして4年後、8年後に対してもモチベーションを抱かさせないような戦いが望まれた。
論理的に言えば単なる「消化試合」だ。それは誰もがわかっている。だが、日本という国のサッカーで決して負けてはいけないカードだった。いつもと違うBチームのテストだったら別の試合で構わないだろう。だが、このイタリア人にちゃんとそういったことを伝える人間がいなかったのか?
ザッケローニのテストの仕方も実におかしい。これまで3-4-3を試すケースはあったのだが、何故かいつも控え中心のチームで試す。それでは4-2-3-1のチームと比較できないのだが、いつもこのパターンだ。よりによってそれを北朝鮮戦でやるとは・・・。
こんな戦い方で得るものなど無い。「控えチーム」は全くダメだったことしか分からなかったからだ。そして、人工芝の試合もあと数年はもう無いだろう。ベストメンバーで全力で戦い、勝利を得る以外に何の意味も無かったのだ。